光蓮寺|岐阜県可児市のお寺

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グリーフってなあに

グリーフってなあに

「グリーフ」は、聞きなれない言葉かもしれません。僕も最近学んだ言葉です。
直訳すれば「悲嘆」を意味する言葉で、大切な何かを失ったときに起こる身体や心の変化のこと。
狭い意味で言えば大切な人との死別についての事を指しますが、広い意味では引っ越しや離職などの環境の変化や、思い出の指輪などモノを失った時など、どのような「喪失」についても同じことが言えます。
(妻にもらったかわいい時計をもらってすぐに壊してしまったこと思い出します…)
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この「グリーフ」の理解やケア・サポートについて最近では僧侶の間でも研修会などが行われるようになりました。
先日、名古屋の西別院にて「死別」という大きなグリーフについて、僧侶である僕らは何ができるのか、どう向き合っていけば良いのかという、研修会へ参加してきました。
ご講師は、一般社団法人リヴオン代表の尾角光美(おかくてるみ)さんです。「グリーフサポートが当たり前にある社会をつくる」ことを掲げ色々な場所で活躍されています。
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今回の最大の学びは「大切な人を亡くして、どんな反応が起こってもそれは自然なことだよ」ということです。
大切な人が亡くなってるなら「悲しい・寂しい」のが普通じゃないの?と思いがちです。
僕もご遺族の方への「お寂しいことです」とお悔やみを申し上げることも何度もありました。
でも、長い間介護を勤めていたご遺族なら、喪失のどこかに「安堵感」があるかもしれません。事故や自殺(自死)などであれば、ご遺族はご自身に対して「怒り」を感じているかもしれません。またショックが大きく何も感じられないこともあるでしょう。
ともかく、どのような心の動きも「それが自然なこと」であること、人ぞれぞれであること。それは時間によって少しずつ変化していくこと。これがグリーフの基本であり、僕ら「お坊さん」がちゃんと心得ておかなければならない、大切なことだと知りました。
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今はまだ、住職が第一線で葬儀を勤めておりますが、いずれ僕がその役目を引き継ぐことになるでしょう。
最近では葬儀のあり方も変化してきており、地域やご家族の環境にによって多種多様です。葬儀をきっかけにはじまるご遺族の「グリーフ」の旅。その横で僕らは何ができるのか。とても大切な学びのきっかけになりました。

最後に、今まさに、大切な人を亡くして、悩んでいる方はぜひ、リヴオンさんのホームページの「大切な人をなくした人のための権利条約」をご一読ください。このページだけでもご自身の「グリーフ」についての大きな学びがあります。少し肩の力が抜けて、ほっとできるような優しい言葉で説明されています。

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(蛇足ですが)僕自身もご縁のある方々のグリーフの側にいられるお坊さんでありたいと思っています。
毎月23日、10時から11時まで「大切な人を亡くしたあなたへ、やさしい法話会」という法話会を行っています。
ご興味がある方は、ご予約は不要ですのでお気軽にお越しください。お時間があるときであれば、法話会の後にお話を伺うこともできますので、どんな小さいことでもお声がけくださいね。

<span class="icon-user">この記事を書いた人<span>

五藤広海光蓮寺|僧侶
29歳。可児市の歌って喋るお坊さん!日々の法務の中、講座「五木寛之著『親鸞』をたのしく味わう』や「大切な人を亡くした人へ-やさしい法話会-」などを開催。仏教系音楽ユニット「あみださまがみてる」のボーカルとギターとしても活動中。
講演やライブのご依頼もお待ちしています。
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